橋本昌二九段まで・・・ [ニュース]
悪いことも良いことも重なる時には重なるもので、梶原九段に続いて関西棋院の橋本昌二九段まで訃報が飛び込んできました。
12月2日に心筋梗塞のため死去されたそうです。
昌二九段と言えば十段や王座といった普通のタイトルもありましたが、NHK杯(三回)や早碁選手権など、早碁に強かった印象があります。
昌二九段の最後のタイトル獲得は81年の王座でしたが、これは同時に関西棋院所属棋士の最後のタイトル獲得でもあります。
・・・ということはつまり、関西棋院の棋士はこの28年間誰一人タイトルを獲得していないことになります。
部外者の勝手なお願いですが、頑張ってください。いや、本当に。特に坂井秀至七段とか、結城聡九段とか。結城九段なんかは逆にタイトルを取っていないのが不思議なくらいなんですから。
故人への追悼の場で余計なことを書いてしまいましたが、これも関西棋院への思い入れのなさるわざと思ってください。
12月2日に心筋梗塞のため死去されたそうです。
昌二九段と言えば十段や王座といった普通のタイトルもありましたが、NHK杯(三回)や早碁選手権など、早碁に強かった印象があります。
昌二九段の最後のタイトル獲得は81年の王座でしたが、これは同時に関西棋院所属棋士の最後のタイトル獲得でもあります。
・・・ということはつまり、関西棋院の棋士はこの28年間誰一人タイトルを獲得していないことになります。
部外者の勝手なお願いですが、頑張ってください。いや、本当に。特に坂井秀至七段とか、結城聡九段とか。結城九段なんかは逆にタイトルを取っていないのが不思議なくらいなんですから。
故人への追悼の場で余計なことを書いてしまいましたが、これも関西棋院への思い入れのなさるわざと思ってください。
追悼、梶原九段 [ニュース]
11月28日、梶原武雄元九段が急性腎不全でお亡くなりになりました。
梶原九段と言えば私にとってはNHK杯の解説のイメージが強いです。「ここはもうオワだな」とか断定しながら終わっていなかった例も数多いのですが、初心者だった私は結構口調をマネたものです。
この「オワ(終わりまでも行かずに差がついた)」の他にも「外回り(外勢を張る)」や「ムズ(難しい、良く分からない)」、「ニッピラ(二間ビラキ)」、「ベラデカ(べらぼうにデカい)」「スデマケ(すでに負け)」など梶原造語は枚挙に暇がありません。
「ベラデカ」などは今でも私は使っています。
ただ、なんというのか「序盤で考えすぎ」のきらいはありましたね。良く言えば求道者精神でとことん突き詰めなければ気がすまなかったのでしょうが、分からない部分は分からないものとして読み飛ばした方が成績自体は良かったろうと思います。その精神こそが梶原九段の真骨頂だったのでしょうが。
ともあれ圧倒的な存在感のあった梶原九段に合掌いたします。
梶原九段と言えば私にとってはNHK杯の解説のイメージが強いです。「ここはもうオワだな」とか断定しながら終わっていなかった例も数多いのですが、初心者だった私は結構口調をマネたものです。
この「オワ(終わりまでも行かずに差がついた)」の他にも「外回り(外勢を張る)」や「ムズ(難しい、良く分からない)」、「ニッピラ(二間ビラキ)」、「ベラデカ(べらぼうにデカい)」「スデマケ(すでに負け)」など梶原造語は枚挙に暇がありません。
「ベラデカ」などは今でも私は使っています。
ただ、なんというのか「序盤で考えすぎ」のきらいはありましたね。良く言えば求道者精神でとことん突き詰めなければ気がすまなかったのでしょうが、分からない部分は分からないものとして読み飛ばした方が成績自体は良かったろうと思います。その精神こそが梶原九段の真骨頂だったのでしょうが。
ともあれ圧倒的な存在感のあった梶原九段に合掌いたします。
井山名人、師弟で囲碁ジャーナリストクラブ賞受賞 [ニュース]
井山裕太名人が師匠の石井邦生九段とともに本年度のジャーナリストクラブ賞に選ばれました。
asahi.com(朝日新聞社):井山名人、師弟で受賞 囲碁ジャーナリストクラブ賞
この「ジャーナリストクラブ賞」とは、囲碁担当記者が今年の活躍者を選ぶもので、いわば「囲碁界のMVP」とでも例えればいいでしょうか。
井山名人は二年連続の受賞。もちろん最年少での名人位獲得が評価されたものです。二年連続は異例ですが、順当なところでしょう。
また、複数人の同時受賞は01年の「ヒカルの碁」関連で3人(ほったゆみ、小畑健、梅沢由香里)、04年の2人(張栩、小林泉美夫妻)に続き三例目です。
言われてみればどれも納得のコンビばかりですね。
さて今回の受賞ですが、井山名人は当然として、なぜ石井九段とのダブル受賞なのか?
それは二人の師弟関係を考えれば分かると思います。石井九段が6歳の井山少年と出会い、その才能に驚いて弟子入りを認めてからの師弟対局はインターネットなどで千局を超えるといいます。
「師匠との対局は入門時の一局だけ」なんて古臭いことを持ち出すつもりはありませんが、これほど対局を重ねた例はあいにく知りません。
その師匠の立場から綴った記録が出版されていますので、是非お読みください。石井九段の愛情あふれる指導が井山名人と言う大輪を開花させたことが良く分かります。お勧めの本です。
asahi.com(朝日新聞社):井山名人、師弟で受賞 囲碁ジャーナリストクラブ賞
この「ジャーナリストクラブ賞」とは、囲碁担当記者が今年の活躍者を選ぶもので、いわば「囲碁界のMVP」とでも例えればいいでしょうか。
井山名人は二年連続の受賞。もちろん最年少での名人位獲得が評価されたものです。二年連続は異例ですが、順当なところでしょう。
また、複数人の同時受賞は01年の「ヒカルの碁」関連で3人(ほったゆみ、小畑健、梅沢由香里)、04年の2人(張栩、小林泉美夫妻)に続き三例目です。
言われてみればどれも納得のコンビばかりですね。
さて今回の受賞ですが、井山名人は当然として、なぜ石井九段とのダブル受賞なのか?
それは二人の師弟関係を考えれば分かると思います。石井九段が6歳の井山少年と出会い、その才能に驚いて弟子入りを認めてからの師弟対局はインターネットなどで千局を超えるといいます。
「師匠との対局は入門時の一局だけ」なんて古臭いことを持ち出すつもりはありませんが、これほど対局を重ねた例はあいにく知りません。
その師匠の立場から綴った記録が出版されていますので、是非お読みください。石井九段の愛情あふれる指導が井山名人と言う大輪を開花させたことが良く分かります。お勧めの本です。
小沢幹事長、謝女流名人とお台場対局 [ニュース]
23日の文化の日に民主党の小沢幹事長と謝依旻女流名人・本因坊との公開対局がお台場のフジテレビであったようです。
剛腕対決…参りました 小沢氏、謝女流名人と公開対局
小沢氏が3子置いて結果は女流名人の4目勝ち。小沢氏は自民党の与謝野前金融相と碁仇で、政界きっての実力者です。6段格を自称しているぐらいですからアマ県代表レベルに2子ぐらいの棋力でしょうか。
一方、謝女流二冠はおそらく現在の女流で最強でしょう。全力で実力を出して来られたら小沢氏がとても三子で勝てる相手ではありません。問題は謝プロが小沢氏に花を持たせるかどうかの一点に掛かっています。
対局は「幽玄の間」で公開されていたようで見ることが出来ます。機会があったら詳しく触れてみたいと思いますが、それはのちほど。
対局をざっと見て行きますと、序盤・中盤は謝プロが緩めた感じ。追及は厳しくなく小沢氏の大量リード。ヨセに入るや一転して大所を全部謝プロが打ってしまい急接近。最後は小沢氏の無コウもあり大逆転。謝プロもちょっと大人気ない勝ち方だったかも。まあ三子が間違いだったと言うことでしょう。
感想二点
・謝プロは接待碁に慣れてない?
・小沢氏はひょっとして結構アバウト?
剛腕対決…参りました 小沢氏、謝女流名人と公開対局
小沢氏が3子置いて結果は女流名人の4目勝ち。小沢氏は自民党の与謝野前金融相と碁仇で、政界きっての実力者です。6段格を自称しているぐらいですからアマ県代表レベルに2子ぐらいの棋力でしょうか。
一方、謝女流二冠はおそらく現在の女流で最強でしょう。全力で実力を出して来られたら小沢氏がとても三子で勝てる相手ではありません。問題は謝プロが小沢氏に花を持たせるかどうかの一点に掛かっています。
対局は「幽玄の間」で公開されていたようで見ることが出来ます。機会があったら詳しく触れてみたいと思いますが、それはのちほど。
対局をざっと見て行きますと、序盤・中盤は謝プロが緩めた感じ。追及は厳しくなく小沢氏の大量リード。ヨセに入るや一転して大所を全部謝プロが打ってしまい急接近。最後は小沢氏の無コウもあり大逆転。謝プロもちょっと大人気ない勝ち方だったかも。まあ三子が間違いだったと言うことでしょう。
感想二点
・謝プロは接待碁に慣れてない?
・小沢氏はひょっとして結構アバウト?