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実戦型の加田詰碁 [棋書]

久しぶりにブログに手を入れます。

復活記事の第一弾は棋書紹介。

詰碁本にも色々ありますが、 加田克司の詰碁は定評があるところです。

その特徴は、実戦型が多く、「パズルとして無理やり作った」物が少ないことですね。

実戦に出てきそうな形ばかりですので、即効性があります。

「傑作」シリーズと「衆妙」シリーズが誠文堂新光社から出ています。


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ルールを覚えたその後は?その2 [日記]

 囲碁は覚えるだけなら簡単、でもその後は? という話の流れですが、将棋と比較してみましょう。

 将棋はルールが複雑です。しかし、目的は明確です。相手の王将を詰ませばいい。そのためには相手の駒を取ったり相手の陣を崩せばいずれは目的がかなうという道筋が見えやすいのです。

 囲碁も「地を多く囲えばいい」という目的が一見明確なように見えますが、そこに至るプロセスが全然見えてこないんですね。

 そもそも何を以って「囲う」と言ってるのか、いつ終局になるのかなどなど疑問だらけだと思います。

 正直な話、「簡単なバイトだよ」と誘っておいていきなり熟練の職人と同じことをやれと要求してるに等しいのです。

 ならば初めから囲碁も難しいと心構えをさせる方がマシでしょう。ルールだけ覚えたって打てないのは明白ですから。
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ルールを覚えたその後は? [日記]

例えば「ヒカルの碁」ブームがかつてあったわけですが、それによって囲碁人口が増えたとの実感はありません。

あのマンガ自体に碁の打ち方の解説なんてものはありませんし、そういう役割を押し付けられても迷惑でしょう。囲碁に対する関心を高めてくれた功績だけで、大いに賞賛に値します。

その関心の高さを対局するファンに育てられなかった囲碁界側に問題があったのは確実です。

ルールだけなら非常に簡単です。ややこしいのは抜きにするなら、4つか5つぐらいしか基本的なルールはありませんから。コウさえ覚えればルールとしてはバッチリでしょう。

ヒカルの碁で囲碁に目を向けた人も、結構ルールだけなら覚えてくれたんですね。ただ、その後が続かなかった。

聞いてみると、「地が多ければいいのは分かったが、どう打っていいのかが分からない」、「いつになったら終わるのかが分からない」、「そもそも地って何」という声が多かったですね。

確かに、囲碁を教える側は「好きに打っていいんだよ」と言うばかりで、実際にどう打てばいいのかまでは踏み込まない傾向がありました。打たれた手に対してどう悪いのかの指摘ならあるんですが。

教わる側の立場に立ってみたら、「自分の好きに打っていいと聞いたのに、好きに打ったらバカにされた」になります。これじゃ止めたくなるのも当然でしょう。

この項、次回に続きます。
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碁会所と将棋道場 [日記]

今回は「碁会所と将棋道場」とのお題にしましたが、単なる思い付きで、そう大してネタがあるわけでもありません。そろそろ行き詰ってきた感じがありますね、このブログも。

この二つは何が違うかって言っても、名前と対象ゲームが違うだけで、本質的には何も変わりはありません。入場料を払って相手見つけてもらって対局して時には雑談を交えたりしながら時間をつぶすというただそれだけのところです。

ただ、一般人のイメージの方はかなり差があるかもしれません。将棋道場のほうはもうもうたるタバコの煙の中で得体の知れない海千山千の賭け将棋師がカモの来るのをじっと待っているという抜きがたいイメージ(通天閣の「王将」ですな)がありますが、碁会所のほうはイメージも何もそんな言葉は初めて聞くという人ばかりでしょう。

このように、あまり存在感のない碁会所ですが、実は駅前の雑居ビルの一室などに結構な確率で発見することができます。詳しい数字は出せませんが(と言うかそもそも日本棋院も将棋連盟も数を把握していないでしょう)、街を歩いた印象ではむしろ将棋道場の数よりも多い気がします。

囲碁人口の方が将棋人口よりも明らかに少ないことを考えれば、碁会所はなかなか頑張っていると言うことができるでしょう。

ただ将棋よりイメージが良いだの頑張っているだのと言っても、それはしょせん五十歩百歩。どちらも年々衰退の道をたどっていることに変わりはありません。

若い世代の囲碁・将棋人口の減少、ネット対局の普及、人と直接触れ合うことを嫌う風潮、余暇時間の減少など、課題は共通しています。

面と向かっての対局の方が得るものは多いと思うのですが、いかんせん時代の波なのでしょう。ちょっと打開策は思いつきませんね。さびしいですが仕方がないのかもしれません。自分自身も長いこと行ってないのだから偉そうなことも言えませんし。
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橋本昌二九段まで・・・ [ニュース]

悪いことも良いことも重なる時には重なるもので、梶原九段に続いて関西棋院の橋本昌二九段まで訃報が飛び込んできました。

12月2日に心筋梗塞のため死去されたそうです。

昌二九段と言えば十段や王座といった普通のタイトルもありましたが、NHK杯(三回)や早碁選手権など、早碁に強かった印象があります。

昌二九段の最後のタイトル獲得は81年の王座でしたが、これは同時に関西棋院所属棋士の最後のタイトル獲得でもあります。

・・・ということはつまり、関西棋院の棋士はこの28年間誰一人タイトルを獲得していないことになります。

部外者の勝手なお願いですが、頑張ってください。いや、本当に。特に坂井秀至七段とか、結城聡九段とか。結城九段なんかは逆にタイトルを取っていないのが不思議なくらいなんですから。

故人への追悼の場で余計なことを書いてしまいましたが、これも関西棋院への思い入れのなさるわざと思ってください。
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追悼、梶原九段 [ニュース]

11月28日、梶原武雄元九段が急性腎不全でお亡くなりになりました。

梶原九段と言えば私にとってはNHK杯の解説のイメージが強いです。「ここはもうオワだな」とか断定しながら終わっていなかった例も数多いのですが、初心者だった私は結構口調をマネたものです。

この「オワ(終わりまでも行かずに差がついた)」の他にも「外回り(外勢を張る)」や「ムズ(難しい、良く分からない)」、「ニッピラ(二間ビラキ)」、「ベラデカ(べらぼうにデカい)」「スデマケ(すでに負け)」など梶原造語は枚挙に暇がありません。

「ベラデカ」などは今でも私は使っています。

ただ、なんというのか「序盤で考えすぎ」のきらいはありましたね。良く言えば求道者精神でとことん突き詰めなければ気がすまなかったのでしょうが、分からない部分は分からないものとして読み飛ばした方が成績自体は良かったろうと思います。その精神こそが梶原九段の真骨頂だったのでしょうが。

ともあれ圧倒的な存在感のあった梶原九段に合掌いたします。
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来期名人戦展望 [国内棋戦]

すでに一ヶ月前に来期名人戦のメンバーは決まっていたのですが、改めて予想など。

井山名人への挑戦権をかけて戦う名人戦リーグのメンバーは次の通りです。

1.張栩四冠
2.山田規三生九段
3.高尾紳路九段
4.坂井秀至七段
5.小県真樹九段
6.趙治勲二十五世本因坊
7.王銘エン九段
7.結城聡九段
7.溝上知親八段
※1位は失冠、2~6位は前期成績、7位の3人は予選勝ち上がりによる。

順当なら張栩四冠がやはり強いと見るべきでしょう。名人位は失いましたが、王座をストレートで防衛するなど、踏みとどまっています。

対抗は山田・高尾あたりでしょうか。なんか順位通りの予想ですが(笑)。

穴としては溝上八段を推します。7年ぶりの復帰でリーグは二期目ですが、前回1勝しかできずに陥落した雪辱を胸に秘めていることでしょう。前と違って加藤啓子夫人の応援もあることですし。

溝上八段がこれまでに獲得したタイトルは3つ。しかしNEC俊英、新鋭トーナメント、新人王戦と、どれも「新鋭戦」にとどまっています。今回その殻を破ることができるか注目をしています。

答え合わせは来年! (・・・さすがに穴狙いすぎるか?)
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井山名人、師弟で囲碁ジャーナリストクラブ賞受賞 [ニュース]

井山裕太名人が師匠の石井邦生九段とともに本年度のジャーナリストクラブ賞に選ばれました。
asahi.com(朝日新聞社):井山名人、師弟で受賞 囲碁ジャーナリストクラブ賞

この「ジャーナリストクラブ賞」とは、囲碁担当記者が今年の活躍者を選ぶもので、いわば「囲碁界のMVP」とでも例えればいいでしょうか。

井山名人は二年連続の受賞。もちろん最年少での名人位獲得が評価されたものです。二年連続は異例ですが、順当なところでしょう。

また、複数人の同時受賞は01年の「ヒカルの碁」関連で3人(ほったゆみ、小畑健、梅沢由香里)、04年の2人(張栩、小林泉美夫妻)に続き三例目です。

言われてみればどれも納得のコンビばかりですね。

さて今回の受賞ですが、井山名人は当然として、なぜ石井九段とのダブル受賞なのか?

それは二人の師弟関係を考えれば分かると思います。石井九段が6歳の井山少年と出会い、その才能に驚いて弟子入りを認めてからの師弟対局はインターネットなどで千局を超えるといいます。

「師匠との対局は入門時の一局だけ」なんて古臭いことを持ち出すつもりはありませんが、これほど対局を重ねた例はあいにく知りません。

その師匠の立場から綴った記録が出版されていますので、是非お読みください。石井九段の愛情あふれる指導が井山名人と言う大輪を開花させたことが良く分かります。お勧めの本です。



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小沢幹事長、謝女流名人とお台場対局 [ニュース]

23日の文化の日に民主党の小沢幹事長と謝依旻女流名人・本因坊との公開対局がお台場のフジテレビであったようです。
剛腕対決…参りました 小沢氏、謝女流名人と公開対局

小沢氏が3子置いて結果は女流名人の4目勝ち。小沢氏は自民党の与謝野前金融相と碁仇で、政界きっての実力者です。6段格を自称しているぐらいですからアマ県代表レベルに2子ぐらいの棋力でしょうか。

一方、謝女流二冠はおそらく現在の女流で最強でしょう。全力で実力を出して来られたら小沢氏がとても三子で勝てる相手ではありません。問題は謝プロが小沢氏に花を持たせるかどうかの一点に掛かっています。

対局は「幽玄の間」で公開されていたようで見ることが出来ます。機会があったら詳しく触れてみたいと思いますが、それはのちほど。

対局をざっと見て行きますと、序盤・中盤は謝プロが緩めた感じ。追及は厳しくなく小沢氏の大量リード。ヨセに入るや一転して大所を全部謝プロが打ってしまい急接近。最後は小沢氏の無コウもあり大逆転。謝プロもちょっと大人気ない勝ち方だったかも。まあ三子が間違いだったと言うことでしょう。

感想二点
・謝プロは接待碁に慣れてない?
・小沢氏はひょっとして結構アバウト?



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