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ルールを覚えたその後は?その2 [日記]

 囲碁は覚えるだけなら簡単、でもその後は? という話の流れですが、将棋と比較してみましょう。

 将棋はルールが複雑です。しかし、目的は明確です。相手の王将を詰ませばいい。そのためには相手の駒を取ったり相手の陣を崩せばいずれは目的がかなうという道筋が見えやすいのです。

 囲碁も「地を多く囲えばいい」という目的が一見明確なように見えますが、そこに至るプロセスが全然見えてこないんですね。

 そもそも何を以って「囲う」と言ってるのか、いつ終局になるのかなどなど疑問だらけだと思います。

 正直な話、「簡単なバイトだよ」と誘っておいていきなり熟練の職人と同じことをやれと要求してるに等しいのです。

 ならば初めから囲碁も難しいと心構えをさせる方がマシでしょう。ルールだけ覚えたって打てないのは明白ですから。
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ルールを覚えたその後は? [日記]

例えば「ヒカルの碁」ブームがかつてあったわけですが、それによって囲碁人口が増えたとの実感はありません。

あのマンガ自体に碁の打ち方の解説なんてものはありませんし、そういう役割を押し付けられても迷惑でしょう。囲碁に対する関心を高めてくれた功績だけで、大いに賞賛に値します。

その関心の高さを対局するファンに育てられなかった囲碁界側に問題があったのは確実です。

ルールだけなら非常に簡単です。ややこしいのは抜きにするなら、4つか5つぐらいしか基本的なルールはありませんから。コウさえ覚えればルールとしてはバッチリでしょう。

ヒカルの碁で囲碁に目を向けた人も、結構ルールだけなら覚えてくれたんですね。ただ、その後が続かなかった。

聞いてみると、「地が多ければいいのは分かったが、どう打っていいのかが分からない」、「いつになったら終わるのかが分からない」、「そもそも地って何」という声が多かったですね。

確かに、囲碁を教える側は「好きに打っていいんだよ」と言うばかりで、実際にどう打てばいいのかまでは踏み込まない傾向がありました。打たれた手に対してどう悪いのかの指摘ならあるんですが。

教わる側の立場に立ってみたら、「自分の好きに打っていいと聞いたのに、好きに打ったらバカにされた」になります。これじゃ止めたくなるのも当然でしょう。

この項、次回に続きます。
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碁会所と将棋道場 [日記]

今回は「碁会所と将棋道場」とのお題にしましたが、単なる思い付きで、そう大してネタがあるわけでもありません。そろそろ行き詰ってきた感じがありますね、このブログも。

この二つは何が違うかって言っても、名前と対象ゲームが違うだけで、本質的には何も変わりはありません。入場料を払って相手見つけてもらって対局して時には雑談を交えたりしながら時間をつぶすというただそれだけのところです。

ただ、一般人のイメージの方はかなり差があるかもしれません。将棋道場のほうはもうもうたるタバコの煙の中で得体の知れない海千山千の賭け将棋師がカモの来るのをじっと待っているという抜きがたいイメージ(通天閣の「王将」ですな)がありますが、碁会所のほうはイメージも何もそんな言葉は初めて聞くという人ばかりでしょう。

このように、あまり存在感のない碁会所ですが、実は駅前の雑居ビルの一室などに結構な確率で発見することができます。詳しい数字は出せませんが(と言うかそもそも日本棋院も将棋連盟も数を把握していないでしょう)、街を歩いた印象ではむしろ将棋道場の数よりも多い気がします。

囲碁人口の方が将棋人口よりも明らかに少ないことを考えれば、碁会所はなかなか頑張っていると言うことができるでしょう。

ただ将棋よりイメージが良いだの頑張っているだのと言っても、それはしょせん五十歩百歩。どちらも年々衰退の道をたどっていることに変わりはありません。

若い世代の囲碁・将棋人口の減少、ネット対局の普及、人と直接触れ合うことを嫌う風潮、余暇時間の減少など、課題は共通しています。

面と向かっての対局の方が得るものは多いと思うのですが、いかんせん時代の波なのでしょう。ちょっと打開策は思いつきませんね。さびしいですが仕方がないのかもしれません。自分自身も長いこと行ってないのだから偉そうなことも言えませんし。
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